2007年12月9日日曜日

美しさを愛でる心

日曜のキャンパスに用事があって行った。

横断歩道の前でみんな徐に携帯を取り出し、目の前のものを記憶媒体に思い出としてしまう。
携帯のカメラの先にあるのは、紅葉真っ盛りの銀杏。
昼下がりの、ややオレンジ色になりかけた柔らかい太陽の光、それに輝く黄金色の銀杏の葉。
子ども達が落ち葉の絨毯を見てはしゃぎ、おじさんは東急の紙袋に大事そうに葉っぱを入れていた。
優しい、暖かい気持ちになれた。優しさに包まれた過去。保育園時代の、銀杏の落ち葉をかき集めて、大きな木の下にクッションをつくったことを思い出す。桜のはかなく散り行く悲しみに包まれた美しさでない、明るい美や暖かさを実感。

エレベーターを上っている最中でも紅葉が見えたが、後ろのおばさんも視線の先にある金色に輝く銀杏に見入っていた。

夏のみなとみらいの花火大会を思い出す。美しい花火を見ると拍手が、歓声が沸きあがる。

人が美しさを求めているのを改めて知った、ひと時だった。

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